1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08680280
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
天岩 靜子 信州大学, 教育学部, 助教授 (60060688)
|
Keywords | 計算エラー / 教授方法 / メタ認知 |
Research Abstract |
計算の誤りを自分で修正できるようになるためのメタ認知的教授介入の効果を明らかにするために、本年度は第1に、子どもの持つ計算の概念的知識と手続き的知識の関連性を把握し、第2に、自分の計算エラーと他人の行った計算エラーの評価について、どのような差があるかについて検討した。 1.小学3・4年生を対象に多桁の引き算・わり算を実施し、インタビューによって計算の概念的知識・手続き的知識を調べた結果、各学年ともにほぼ正確な手続き的知識を持っていたが、これに比べて、なぜ一定の操作が必要かという計算の意味に関する概念的知識は理解が劣っていた。 2.自分の計算エラーと他人の行った計算エラー(ビデオ撮影された計算過程及び用紙に書かれた計算結果を見る)については、他人の行った計算エラーの方が、どこで誤りをしたか指摘しやすいことが分かった。 3.概念的知識が正確であるほど、自分及び他人の計算エラーの指摘や理由の推定ができる傾向がみられた。
|