1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08680280
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
天岩 静子 信州大学, 教育学部, 助教授 (60060688)
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Keywords | 計算エラー / 教授方法 / メタ認知 |
Research Abstract |
計算の誤りを自分で修正できるようになるためのメタ認知的教授介入の効果を明らかにするために、本年度は、他人の行う計算過程(計算する手元が大きく撮影されたビデオを見る)についてグループ討議を行い、なぜ誤りをしたのかについて自分の意見を述べ討論する経験を通じて、計算の正答数や概念的理解がいかに促進されるかを検討した。 1.グループでの意見交換や討論を行った結果、グループ毎の発表によれば、計算エラーの原因について妥当な推定ができるようになった。 2.計算の正答数に関しては、3年生(引き算)では平均点が上昇したが(有意差あり)、4年生(かけ算)ではほとんど変化がなかった。4年生では、最初のかけ算テストの平均点が高かったことと、1グループの人数が多くなり、討論への参加度の低い者のあった事が影響していると考えられる。 3.計算の概念的理解については、引き算ではグループ討論後に、分解した計算の理解(例:301-158の計算を、301-100、301-50、301-8と分けて行い全部の答えをたせば同じ答えになるか?)が大きく上昇した。かけ算では、1の位のゼロの処理(例:970×340の計算は、97×34の答えの後にゼロを何個つければよいか?)の理解が進んだが、有意差は認められなかった。
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Research Products
(1 results)