1996 Fiscal Year Annual Research Report
英語コミュニケーション能力の評価測定-個別・総合テスト分析的・総合評価について-
Project/Area Number |
08680285
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
望月 昭彦 静岡大学, 教育学部, 教授 (30219969)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 登 静岡学園短期大学, 英語科, 教授 (90210468)
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Keywords | コミュニカティブ・テスト / 個別項目テスト / 総合テスト / 分析的評価 / 総合評価 / クローズテスト / ディクテーション / コミュニケーション能力 |
Research Abstract |
昨年9月から今年の2月末まで毎月1回〜2回、合計7回、研究打合会を開き、望月、山田が各々1時間程度、研究したことを発表してきた。本年度の研究目的は、1.コミュニカティブな言語テスト(コミュニカティブテスト、CTと略)、及び、コミュニケーション能力についての先行研究をすること、2.総合テストとしてディクテーション、クローズテスト、個別テストとしてリスニング、スピーキング、リーディング、ライティングのテストを中学2年生、高校2年生を対象として作成すること、3.作成したテストを使って予備実験をすることであった。 研究の結果、1の先行研究については、CTは、(1)総合テストであること、(2)該当する能力を間接的ではなく、直接に測定する直接テストであること、(3)現実生活をタスクとして取り入れていること、(4)場面を設定していること、(5)機能を測定することなどの特色を持っており、従来の言語能力を測定する個別テストと大きく異なっていることがわかった。理論に基づいたCTを研究第2年目に作成する予定である。コミュニケーション能力の先行研究についてはSavignon、大下邦幸等の理論をまとめ、CTを作成する際の参考にしたい。2の試行テスト作成については、望月山田で検討の結果、総合テスト、個別テストの有効性を検証するための基準となる基準参照テストを作成することに決め、望月が中学校2年用の基準参照テスト2種類(各々50分用)、山田が高校2年生用の基準参照テスト(各々50分用)を2種類作成した。本実験のための総合テストの中のクローズテスト、ディクテーション及び、4技能の個別テストについては、現在、作成にとりかかっており、9年4月に完成したい。3の予備実験については、3月20日までに静岡大学付属中学校、公立高校において、基準参照テストを各々、1〜2クラス実施する予定である。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 山田登: "日本人のコミュニケーション能力養成法" 静岡学園短大研究紀要. 10号. 1-12 (1997)
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[Publications] 諏訪部真・望月昭彦・白畑知彦: "英語の授業実践-小学校から大学まで-" 大修館書店, 300 (1997)