1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08680289
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Research Institution | Osaka Kyoiku University |
Principal Investigator |
奥埜 良信 大阪教育大学, 教育学部, 助教授 (80030394)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
重田 美智子 大阪教育大学, 教育学部, 助教授 (10030446)
澤田 和弘 大阪教育大学, 教育学部, 助教授 (60030425)
山口 弘 大阪教育大学, 教育学部, 助教授 (60030441)
加藤 好博 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (70030343)
生谷 義一 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (70030369)
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Keywords | 動物園での校外学習 / 自然理解のホームページ / 学生の季節感 / 化学電池 / 理科工作 / 高校化学教科書 / ワタ栽培 / 簡易機織り器 |
Research Abstract |
本研究は,児童生徒の体験的な活動を中心とした,総合化される理科教育の方法を確立することを目的とし,具体的な内容を構成することにある。義務教育ばかりでなく教員養成課程における理科教育方法の改善もその範囲としている。以下に今年度の研究状況を報告する。 1.社会教育施設の一つである動物園における,小学校校外学習のあり方を,ビデオ記録と,先生方へのアンケート調査によって考察した。また,鳴く虫を中心にした,野外教育実践を行った(奥埜)。大阪府蕎原における地形・地質・生物を,ビデオ,デジカメを使い1年間にわたって調査し,自然観察の助けとなるホーム・ページを作製した(山口)。中高校の地震教材を求め,和歌山県西牟婁郡市江で砕屑岩脈の調査を行った(山口)。教員養成課程学生を対象に,花・落葉樹・昆虫・渡り鳥などについての季節感のアンケート調査を行った(生谷・奥埜)。 2.化学電池の中でおこる化学反応・電子・イオンの理解を助けるために,身近な素材を使用した電池制作教材の開発を行った(澤田)。高校化学の旧教科書と新しいIA・IB・IIとの内容の比較と教材適否の調査を行った(生谷・澤田)。 3.理科教材が自作できる教員の養成を目指し,「小学校専門理科」の授業内容を検討し,太陽高度計,ピンホールカメラ,PETボトル風車,針金模型などの理科工作を取り入れた。また,これら教材の制作工程を示したガイド・ビデオを作製した。 4.理科・生活科・家庭科にまたがる総合的教材として,ワタの栽培,紡ぎ,機織りまでの「衣」を取り上げ,子どもが体験しやすい機織り器を考案した。また小学校で生活科の実践をした。(重田・奥埜)
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