1998 Fiscal Year Annual Research Report
コンピュータ間でのリスニングテスト教材の送付による遠隔地学習者支援の研究
Project/Area Number |
08680307
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Research Institution | RIKKYO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
小林 悦雄 立教大学, コミュニティ福祉学部, 助教授 (40132089)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
早瀬 光秋 三重大学, 教育学部, 助教授 (80132330)
長島 忍 立教大学, 経済学部, 助教授 (90126136)
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Keywords | インターネット / 自動採点 / リスニング練習 / 音声ファイルとデータベース / HTML / 英語学習 / 聞き取り練習 / 生涯学習 |
Research Abstract |
今年度(1998年)は、本研究プロジェクトが開始され3年目の最終年度であり、研究の締めくくりとして、教室で簡単に使えるオンラインの英語音声間き取り練習問題作成をテーマとした。7月には、HTML文書に問題を記述して、サーバーに置くだけで、正誤問題の自動採点ができるプログラムを開発し、このプログラムにSaitenと名付け、公開することができた。(http://koby.rikkyo.ac.jp/listening) このプログラムを使用して実際に英語音声聞き取り練習問題を作成し、英語のリスニングの授業で使用した。音声ファイルのダウンロードは非常に早く、学生の満足度も高かった。8月には、択一問題だけでなく、単語による穴埋め形式の問題作成も可能となるよう改良がなされた。これらの実践結果は8月に行われたLL学会全国大会で口頭発表されるとともに論文にまとめられた。 音声ファイルを添付書類としてサーバーに送り込むシステムの開発もなされ、これを利用して、音声ファイルのデータベース作りにも着手し、音声データ送付が楽になった。このシステムの概要については、冊子形態の最終報告書の中で詳しく述べた。(1999年1月30日発行)音声データについては、著作権に抵触しないように、自作のものを作成するとともに、ある高校教科書会社に依頼して、そのデータを使用する許可を得た。この音声データと上記のSaitenシステムを用いての英語聞き取り練習問題プロジェクトが開始された。このデータベース作成の試みはブルガリアで開催されたマルチメディアと外国語学習の国際学会で口頭発表するとともに、論文としてまとめられた。 これらの研究と実践により、今後のインターネット社会における生涯学習の支援形態としての基本的な形を提供できたと考えている。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 小林悦雄 他: "音声を使った英語練習問題のオンライン自動採点" 文部省科学研究費補助金による研究成果報告書. 1巻. 6-26 (1999)
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[Publications] 小林悦雄 他: "生涯学習と遠隔学習支援のためのオンライン自動採点による外国語聞き取り練習" コミュニティ福祉学部紀要. 1巻. 119-131 (1999)
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[Publications] 早瀬光秋 他: "Making Sound-File Data Bases for Language Practice" Proceedings of the National Conference. 1巻. (1998)
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[Publications] 長島忍 他: "一般情報処理教育のためのファイル転送管理システム" 情報処理学会第56回全国大会講演論文集. 4号. 270-271 (1998)