1996 Fiscal Year Annual Research Report
「中・上級レベルの日本語誤用例文小辞典」の研究と開発
Project/Area Number |
08680314
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
市川 保子 九州大学, 留学生センター, 教授 (70223089)
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Keywords | 誤用 / 日本語教育 / 日本語文法 / 中・上級レベル / 談話 / 誤用例文小辞典 |
Research Abstract |
平成8年度の研究実績の概要は次のようである。 1.外国人日本語学習者の作文、短文、テストなどのデータの収集。 2.収集した誤用例文のコンピュータ入力。 短期雇用で日本人学生に入力を依頼。 3.収集誤用例文に訂正文を付ける。 4.寺村秀夫「外国人学習者の日本語誤用例」に訂正文を付ける。 5.談話レベルでの誤用の項目(接続詞、指示語、副詞、不定語他)の誤用別分類の開始。 談話レベルの誤用分析であるため、収集が単文のようには集まってこない。そこで、寺村秀夫科学研究資料の「外国人学習者の日本語誤用例文」の一部を誤用データに追加した。 また、誤用が談話レベルであるため前後文が必要となり、誤用例文が長文、複数文になる。ときには、かなりの長文をのせないと、その誤用が示せない場合があるが、談話から切り離さないその方向で、収集、訂正、分析、分類を行っている。 また、本研究に先駆けて研究・開発した前年度の科学研究費による『日本語誤用例文小辞典』の出版を実現するに至った。
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