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1997 Fiscal Year Annual Research Report

留学生のためのアカデミック・ライティングに関する教材の研究

Research Project

Project/Area Number 08680321
Research InstitutionHOKKAIGAKUEN UNIVERSITY

Principal Investigator

二通 信子  北海学園大学, 教養部, 助教授 (20254691)

Keywords日本語教育 / アカデミック・ライティング / 思考過程の意識化 / 文章表現機能
Research Abstract

本年度は研究の2年目にあたり、前年度末に作成した留学生のためのアカデミック・ライティングの教科書を授業で実際に使い、指導法についての研究を行うとともに、教科書の改定作業を行った。今回の試作教科書についての留学生の評価は概ね好評で、大学でのレポート作成に役立つというものが多かった。しかしこれまでの指導の経過から、論を組み立てている過程の指導がさらに必要であることがわかり、以下のような改善を行った。
1.第2部の各課の読解文が論の組み立ての実例として有効に機能できるように、読解文の大幅な差し替えを行なった。また、新たに「論述」の課を設け、論理的な文章の展開についてさらに指導を加えることにした。
2.読解文の差替えに伴い、「遺伝子組換え食品」「高齢化社会と福祉」など今日的な話題をさらに取り入れた。
3.論理的な文章における段落構成の重要性を意識させるために、各課の読解文の理解問題の中に、段落構成に関する問題を増やした。
4.第1部の文章表現の技術に「引用の方法」の課を加えた。
これらの改善を加え、今年度末に改訂版の教科書を完成させた。次年度は4大学計7クラスでこの教科書を使用し、文章表現の指導を行なう予定である。
なお、2年間の研究を通して、1)大学に必要とされる文章表現力の内容、2)作文指導のためのモデルとしての読解教材の役割、3)学生の自分の文章への意識化と自己評価の必要性とそれを育てるための方法、など今後の文章表現指導の研究のための貴重な手がかりを得ることができた。今回得た知見は、日本人学生のための文章表現指導にも生かせるものであり、今後その面での交流も図っていきたい。

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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