1996 Fiscal Year Annual Research Report
動的なグラフィカルデータ表現における視覚認知に関する研究
Project/Area Number |
08680332
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
越智 義道 大分大学, 工学部, 助教授 (60185618)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小畑 経史 大分大学, 工学部, 助手
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Keywords | グラフィカルデータ解析 / 視覚認知 / 動的グラフィクス |
Research Abstract |
本研究は動的データ表示における人の視覚認識能力・判断能力の評価を行うことを目的とし,平成8年から9年度にわたる2年計画の研究である。平成8年度では, 1.研究代表者がEWS Sun SS10(モノクロ)環境の元で開発してきたグラフィカルデータ解析支援システムをカラー表示可能なPC-UNIX(Linux)環境に移植するとともに, 2.動的なデータ点表示の認識評価の為に (1)その表示形態に関する柔軟な変更を可能にするため,グラフィカル編集機能, (2)データ解析支援システムのユーザの利用履歴を記録するための機能と (3)問題となる表示の動的な再生を可能にするための機能 をシステムに付加した。 3.さらに視覚認識能力の計測機能を一部実装し, (1)静的な点表示に関するTremmel(1995)らの研究に関して,追試を行うとともに, (2)動的な表示の点の形状と群表示に関する視覚の基礎特性について試験的実験を行なった。 このことから,認知特性について静的表示と動的表示に関するデータ表示数に関する特性差異などいくつかの新たな知見への示唆を得ることができた。 平成9年度には視覚認識能力の計測機能の実装を完成させるとともに,本年度得られた試験的実験の結果をふまえて,人の動的認識特性に関する実験計測を進めその結果の検証とともに動的なデータ表示の形態に関する考察を行う予定である なお上記2.(2)(3)の成果については第14回大分統計談話会(1996.10)にて口頭発表した。これらの結果については現在成果2.(1)とともに大分大学工学部研究報告への論文発表原稿を準備中である。また,本年度の成果3.(1)(2)については最終的な実験計測の結果にて検証を進め本研究の最終報告の中に取り込む予定である。
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