1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08680354
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Research Institution | University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
森田 啓義 電気通信大学, 大学院・情報システム学研究科, 助教授 (80166420)
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Keywords | フレーム同期 / 挿入・削除誤り / VT符号 / 語頭同期符号 / 分散マ-カ / 誤り訂正符号 |
Research Abstract |
1.分散マ-カをもつ語頭同期符号の符号化・復号化アルゴリズムの導出 語頭同期符号は、ブロック符号の各符号語の先頭部分に配置した共通の部分列をマ-カとして用いることによって、同期のはずれた符号語系列の同期を修復する符号であり、コンマフリー符号とも呼ばれる。マ-カが連続したシンボル列ではなく、値の固定された部分と任意の値をとりうる部分に分けられるものを分散マ-カとよぶ。すでに著者らによって、同じマ-カ長であれば分散マ-カを用いた符号の方がより多くの符号語をもつことが明らかにされている。本課題では、分散マ-カをもつ語頭同期符号の符号化・復号化算法を確立した。具体的には、辞書式順序の意味での順序のもとで各符号語の順位を計算する算法(復号化)と、与えられた順位をもつ符号語を構成する算法(符号化)を導出した。 2.分散マ-カの構成法 分散マ-カ中で値が固定されたビットの数kに対してとりうる分散マ-カの最大長さと、その最長マ-カを構成する方法を与えた。 3.シンボル挿入・削除誤り訂正可能な語頭同期符号 語頭同期符号であり、かつ、符号語中に高々2つ発生したシンボル挿入・削除誤りを訂正する符号を構成した。データ圧縮されたあとの符号語の列に生じた誤りはほんの少しでも、致命的な復号誤りがあとの符号語に伝播してしまう。本研究で構成した符号では、一つの符号語の中に同期誤りとシンボル誤りが同時に起こらない限り、同期の修復と誤ったシンボルの訂正を行うことができる。
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[Publications] Hiroyoshi Morita: "On the Construction of Maximal Prefix-Synchronized Codes" IEEE Trans.on Inform Theory. 42.6. 2158-2166 (1996)
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[Publications] Hiroyoshi Morita: "Coding Algorithms for Extended Prefix-Synchronized Codes" Proc.of 1996 IEEE Int Symp.on Inform.Theory and its App.504-505 (1996)
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[Publications] Hiroyoshi Morita: "Prefix Synchronized Codes Capable of Correcting Single-Ins/Del Errors" Proc.of 1997 IEEE Int Symp.on Information.Theory. 409-409 (1997)
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[Publications] Hiroyoshi Morita: "On Separable Decodability of Double Synchronization Error Correcting Codes" Proc.of the 20th Symp.on Inform.Theory and its Applications. 269-272 (1997)