1996 Fiscal Year Annual Research Report
生体情報処理を応用した囲碁におけるパタン・定石と格言の獲得
Project/Area Number |
08680387
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
永野 三郎 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (50010913)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
植田 一博 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助手 (60262101)
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Keywords | ゲーム・プログラミング / 囲碁 / 進化的アルゴリズム / 知識獲得 / 機械学習 / Dasa Mining |
Research Abstract |
生態学にヒントを得た新しい進化的アルゴリズムを提案した。従来の進化的アルゴリズムでは唯一のルールしか得られなかったが、本アルゴリズムでは、進化的アルゴリズムでありながら大量のルールを得られる、という利点がある。また、従来の進化的アルゴリズムは、遺伝子長が固定されているというルールの知識表現上の厳しい制限があったが、本アルゴリズムでは、それを可変長とすることにより、従来よりも柔軟な知識表現が可能となった。 本アルゴリズムを囲碁におけるパタン獲得に適用した。従来は固定された形のパタンしか学習されてこなかったが、本アルゴリズムは柔軟な知識の獲得が可能なため、さまざまな形のパタンや、より大きなパタンが得られた。このようなパタンの獲得を可能にしたシステムは本研究のシステムが初めてである。 また、本アルゴリズムを応用することで、囲碁における連続したパタンの獲得が可能となった。布石・定石などは連続したパタンとみなせるので、布石・定石の学習も可能であると考えられる。 本年度は、本アルゴリズムを応用することで囲碁格言の獲得を目指す。
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Research Products
(1 results)