1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08680401
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Research Institution | KYOTO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
和田 俊和 京都大学, 工学研究科, 助教授 (00231035)
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Keywords | 能動視覚 / ズ-ム / パン / チルト / 対象検出・追跡 / 運動予測 / 時間遅れ |
Research Abstract |
本年度の研究では,下記2点について新たな知見が得られ,それに基づいて昨年度の試作システムを拡張した. 1.昨年試作した,パン・チルトの制御を行う対象検出・追跡システムにズ-ムの変更機能を加えるため, (1)ズ-ム変更をした場合のカメラキャリブレーション法 (2)ズ-ム変更を許容する背景モデルへの拡張 (3)ズ-ム変更を許容する画像生成法 を開発した. 2.試作システムによる対象の検出・追跡を行った場合,システムの応答時間の遅れによって,高い追従性は得られない.この問題を解決するため, (1)対象の検出と同時に,追跡対象の運動予測を行うようにシステムを拡張した. (2)対象の追跡を行うために必要となるカメラアクションに要する時間の推定を行った. (3)「追跡対象の運動予測」と「カメラアクションに要する時間推定」の両者から,最適なカメラアクションを決定するアルゴリズムを考察した. これにより,高速に運動する物体に対しても,パン・チルトの制御を行い,しかも,ズ-ムの変更を行いながら,対象を安定かつできるだけ大きくとらえることができる,カメラアクションが実現できた.
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[Publications] 和田俊和, 浮田宗伯, 松山隆司: "視点固定型パン・チルト・ズ-ムカメラとその応用" 電子情報通信学会論文誌D-II. (採録決定). (1998)
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[Publications] T.Wada and T.Matsuyama: "Appearance Sphere:Background Model for Pan-Tilt-Zoom Camera" Proc.of 13th ICPR. A. 718-722 (1996)
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[Publications] 和田俊和, 浮田宗伯, 松山隆司: "Appearance Sphere-パン・チルト・ズ-ムカメラのための背景モデル" 画像の認識・理解シンポジウム予稿集. II. 103-108 (1996)
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[Publications] 物部祐亮, 和田俊和, 松山隆司: "視点固定型パン・チルト・ズ-ムカメラを用いた実時間対象検出・追跡" 情報処理学会研究会資料. 98-CVIM-109-2. 9-16 (1998)