1998 Fiscal Year Annual Research Report
分散情報システムのモニタリングとその応用に関する研究
Project/Area Number |
08680426
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Research Institution | University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
箱崎 勝也 電気通信大学, 大学院・情報システム学研究科, 教授 (10262362)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金井 秀明 電気通信大学, 大学院・情報システム学研究科, 助手 (90282920)
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Keywords | ネットワーク監視 / ネットワーク構成管理 / ネットワーク性能評価 / トラフィック測定 / プロトコル |
Research Abstract |
インターネット上のシステム動作データを記録し、3次元グラフィックスとして表示する簡易ネットワーク監視システムを開発した。このシステムは、VRMLのプラグインを持つNetscape Communicatorを用いて、測定対象となるノードを指定し、ネットワーク監視用コマンドを定期的に発生することにより、対象となるノードまでのアクセス時間、通信レートなどを測定する。測定結果は、3次元グラフィックスとして表示され、アクセスが異常に遅いルートや、ボトルネックとなっている通信ルートなどが視覚的に容易に認識できる。 このシステムを用いて、キャンパス内ネットワークの測定と解析を行い、ボトルネックとなっている通信ルートの検出、異常に遅いノードアクセスの検出を行い、ネットワークシステムの構成の改善に有効であることを実証した。 利用者はWWWブラウザを操作するだけで、ネットワーク管理に関する知識を必要としない。また、ネットワーク管理のプロトコルであるSNMPに対応していない機器に対しても適用することができるため、使いやすく、しかも汎用性がある。専門的なネットワーク管理者に問題の解決を依頼する前に、判断材料となるデータを提供する上で非常に効果がある。 今後の課題としては、監視機能の拡張、大規模ネットワークに対する画面表示、異常動作の自動検出、同時測定に対する機能拡張、ネットワークシミュレーションとの連携などであるが、現システムでも、異常と正常を切り分ける第1段階のネットワーク管理ツールとしての有効性が確認された。
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