1997 Fiscal Year Annual Research Report
誤りからの復帰とユーザインタフェース評価尺度測定機構の開発と利用者モデルの構築
Project/Area Number |
08680429
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
今宮 淳美 山梨大学, 工学部, 教授 (40006276)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福本 文代 山梨大学, 工学部, 助手 (60262648)
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Keywords | ユーザ・インタフェース / Undo / Redo / ヒューマンインタフェース |
Research Abstract |
対話型システムでのユーザの操作エラーの防止や意図する状態にシステムを回復させる機能に関するモデルとユーザインタフェースの設計は,人間-コンピュータ相互作用の研究分野では長年の課題である.この分野の研究としては,Undoモデルについて,従来いくつかの研究がなされてきている.Undoは,ユーザが以前に作成した状態に戻すための機能である. 本研究は,従来のUndoモデルとは「図形オブジェクト単位で回復操作ができるモデルである」ことが根本的に異なっている. 従来のモデルではコマンドの履歴に基づく回復操作を可能にしているが,図形や画像を扱うユーザにとって作業中のコマンドを記憶しておいて過去の特定の状態に画面を戻すということはかなりの負担である.ユーザが画面の図形オブジェクト単位または複数のオブジェクトについての記憶に基づいて過去の状態に戻れることを可能にするモデルを本研究で初めて提案した. このオブジェクトベースのUndoモデルを提案するになかで,いくつかの新しい概念が導入されている. 1.コマンドの間の同期非同期依存関係の概念 2.オブジェクトベースの線形・非線形Undoモデル 3.オブジェクトベースの回復履歴構造 さらに,本研究では提案したオブジェクトUndoモデルを次に述べる2つの異なる方法でコンピュータ上に実装している. 1.各アプリケーションにundoモデルを実装する. 2.クライアント/サーバに基づく回復用サーバへモデルを組み込む. 2の実装方法の目的は,この方法で作成された回復用サーバはアプリケーションに依存することなくユーザにundo機能を提供することである.
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[Publications] C.Zhou, A.Imamiya: "Object-based Undo Models" DSVIS97(Eurographics). 361-375 (1997)
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[Publications] C.Zhou, A.Imamiya: "Object-based Linear Undo Model" INTERACT97(IF1P). 252-259 (1997)
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[Publications] C.Zhou, A.Imamiya: "Object-based Non linear Undo Model" COMPSAC97(IEEE). 50-55 (1997)