1996 Fiscal Year Annual Research Report
アイコンを用いたユーザ作業環境の機能拡張に関する研究
Project/Area Number |
08680437
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
田中 稔 山口大学, 工学部, 教授 (40112023)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久保 康司 山口大学, 工学部, 助手 (30284269)
守田 了 山口大学, 工学部, 講師 (70253169)
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Keywords | アイコン / アイコニックシステム / オブジェクト指向 / 機能拡張 / 遺伝的アルゴリズム / 配置問題 / ワークフロー / 例外処理 |
Research Abstract |
アイコンを使用したユーザ作業環境(アイコンシステム)の構築および拡張の基礎技術の研究を行った. 1.アイコン構成法と機能拡張の研究.アイコンをシステム資源の基本単位であるいくつかのリソースの複合体として定式化した.アイコンは応用作業領域における機能の基本単位であり,アイコンの追加・修正によってシステム機能の拡張・変更が行える.コピーを基にしたオブジェクト指向の概念を応用することによってアイコンを管理し,実行時におけるアイコンの編集を可能にする方式を開発した.プロトタイプシステムPROGRESSを構築し,提案方式の有効性を評価した. 2.ユーザ支援の研究.(1)操作性を向上するために,アイコンの配置問題を遺伝的アルゴリズムを用いて解決する方式を検討した.この結果,再配置の前後でアイコンの位置の移動を少なくしながら,一連の作業で使用するアイコンを近くに配置する,アイコンの重なりを少なくする,などが実現できた.(2)アイコンに使用する絵シンボルの違いによって,ユーザの操作時間に差が生じることを見いだした.この事実に基づいて,ユーザごとに適した絵シンボルのアイコンを提供する方式を開発した. 3.作業管理方式の研究.ワークフロー(一連の作業の流れ)を管理し,作業の状況を提示するマルチユーザアイコンシステムの開発を行った.ワークフロー中で生ずる例外処理(の一部)を対話的に実行できる.システムは,アクティビティ(作業の基本単位)集合の上で定義された権限関係に基づいて組織構造を導出しておき,ユーザが実行しようとする例外処理の正当性のチェックを組織構造を用いて行う.これによって,ある種の例外処理をユーザ主導で柔軟かつ適正に行えるようにできた.
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Research Products
(2 results)