1996 Fiscal Year Annual Research Report
地球環境負荷を考慮した最適取替政策に関する調査研究
Project/Area Number |
08680463
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
尾崎 俊治 広島大学, 工学部, 教授 (10034399)
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Keywords | 最適取替政策 / 地球環境負荷 / ライフサイクルアセスメント / 製品保証 / デポジット制度 / 数理モデル / 無償保証 / プロレタ保証 |
Research Abstract |
最適取替政策について多くの研究成果が得られている.しかし,従来の研究は主にアイテム(製品)の製造者の立場からの“最適政策"である.本研究においては“省資源・省エネルギー・リサイクル"の立場から地球環境負荷を考慮した最適取替政策について研究する.そのためにはライフ・サイクル・アセスメント(LCA)の立場から最適取替政策の新しいパラダイムを作成し,その解析と有効性を調査研究する. LCAは資源採掘・材料製造・製品製造・流通消費・廃棄リサイクルのサイクルの評価であり,できるだけ省資源・省エネルギーで長期間製品を利用(消費)することが目標である.このパラダイムの調査研究の方法としては投入された資源から発生するエネルギーを評価することになる.これらのエネルギー計算は大変複雑になる. 本研究においては,LCAの基本的なパラダイムをマクロの立場から評価する方法を採用して,製品の廃棄リサイクルの費用を含めた製品保証の概要を導入することである.いわゆるデポジット制度もこの概念に含まれる.特に,製品保証とは,製品の販売において生産者が被る契約上の義務である.この製品保証に関する数理モデルを提案し,その解析結果をLCAの概念と結びつける.保証サービスの形態は大別して,無償取替サービスとプロレタ保証サービスに大別される.特に,非修理系アイテムの無償保証サービスについて数理モデルを用いて解析した.
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[Publications] T. Dohi: "Optimal Ordering Policies with Time-dependent Delay Structure" Journal of Quality in Maintenance. 2・1. 50-62 (1996)
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[Publications] H. Koshimae: "Graphical/Statistical Approach to Repair Limit Replacement Problem" Journal of the Opns. Res. Soc. Japan. 39・2. 230-246 (1996)
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[Publications] 松島信之: "冗長コンピュータシステムの修理限界問題に対するペトリネット解析" 情報処理学会論文誌. 37・12. 2457-2465 (1996)
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[Publications] 尾崎俊治: "確率モデル入門" 朝倉書店, 183 (1996)