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1996 Fiscal Year Annual Research Report

生合成工学を目指したポリケチド合成酵素の機能解析

Research Project

Project/Area Number 08680635
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionKitasato University

Principal Investigator

池田 治生  北里大学, 薬学部, 助教授 (90159632)

Keywords生合成工学 / ポリケチド / エバ-メクソン
Research Abstract

抗寄生虫・抗昆虫活性を有するエバ-メクチン生合成遺伝子群の内のポリケチド生成に関与する領域、特にポリケチド生成初発段階の解析を行い以下の結果を得た。エバ-メクチン生合成遺伝子群の発現は同遺伝子群の末端に位置する領域の遺伝子(aveR)産物によって正に調節されていることが明らかとなった。したがって、二つのポリケチド生合成段階の遺伝子領域(aveAI及びaveAII)の人為的な発現改変は、制御遺伝子aveRの発現あるいは制御遺伝子産物に支配されているこれらのポリケチド合成酵素遺伝子のプロモーターを改変することによって達成できるものと期待される。一方、ポリケチド生成に関与する遺伝子領域(aveAI及びaveAII)のうち、ポリケチド生成初発段階の遺伝子領域(aveAI)の塩基配列の決定を行っているが、同領域は35kbpにもおよぶため効率よい 塩基配列決定方が望まれており、大腸菌のトランスポゾンを利用した新たな解析方法を検討し、極めて効率よく塩基配列を決定する系を構築することができた。現在までに得られた塩基配列の結果、5'末端にはacyltransferaseドメインと推察される領域が認められ、さらにその下流にacyl carrier protein,β-ketoacyl-ACP synthaseドメインと推察される配列が認められた。これらの結果はポリケチド合成酵素の初発領域であることを示唆するものである。また、エバ-メクチン生産菌の無細胞抽出液をSDSゲル電気泳動で解析したところ、およそ、450,540,610,700kDaの巨大ポリペプチドを検出した。なおこれらの巨大ポリペプチドがポリケチド合成酵素であるか否かについては現在検討を行っているが、おそらくエバ-メクチン生合成遺伝子群のaveAIとaveAII遺伝子領域にはそれぞれ2種づつのポリケチド合成酵素がコードされているものと思われる。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 池田治生・大村智: "微生物2次代謝産物生合成の機能的改変による有用物質の生産" 化学と生物. 34. 761-771 (1996)

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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