1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08680661
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
三浦 恵 横浜市立大学, 医学部, 助教授 (60157427)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中井 俊樹 横浜市立大学, 医学部, 助手 (20270712)
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Keywords | ペルオキシソーム / アシル-CoAオキシダーゼ / 分子シャペロン |
Research Abstract |
(1)エネルギー要求性の解析--アシル-CoAオキシダーゼ(AOX)、ウリカーゼ、3-ケトアシルCoAチオラーゼの試験官内インポート系を利用して各々のペルオキシオソームへの移行に際し、必要とされるエネルギー源を解析した結果、異なったペルオキシソーム局在化シグナルPTS-1、PTS-2を介したいずれの経路においてもATPが必要であることを明らかにした。(投稿準備中) (2)セリン:ピルビン酸/アラニン:グリオキシル酸アミノ転移酵素(SPT/AGT)の試験管インポート系の確立--浜松医大の小田博士等と共同でSPT/AGTについてそのシグナルを検索する為にSPT/AGTの試験管内インポート系を確立することを試みた。その結果、SPT/AGTはAOXやウリカーゼとは異なりプロテイナーゼKに耐性でAOXやウリカーゼの場合に観察できたペルオキシソームへの移行を証明できる結果は得られなかった。しかしながら、大変興味深いことにSPT/AGTはペルオキシソーム膜と相互素養することによりプロテイナーゼK感受性となることから、非常に大きなコンフォメーション変化を受けることが明らかになった。(Bichem.Biophys.Res.Commun.228, 341-346(1996))この現象がAOXやウリカーゼについても共通か否か明らかにすることは蛋白質のペルオキシソーム移行に関与する分子シャペロンの検索・解析の観点からも非常に興味が持たれる。 (3)ペルオキシソーム局在化シグナル受容体の解析--2つのペルオキシソーム局在化シグナル、PTS-1(C-末端SKL様配列)、PTS-2(N-末端延長ペプチド)受容体に関しては既にいくつかの報告があるが、私たちも独立に免疫共沈殿法、アフィニティー精製法、酵母two-hybridシステム並びに表面プラズモン共鳴センサ等を用いて解析を行っている。
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Research Products
(1 results)