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1996 Fiscal Year Annual Research Report

発達中の嗅覚-前脳系にあらわれる一過性のソマトスタチンの発現の意義

Research Project

Project/Area Number 08680869
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionJuntendo University

Principal Investigator

村上 志津子  順天堂大学, 医学部, 助手 (20255649)

Keywords嗅板由来細胞 / ソマトスタチン / ニューロンの移動 / 嗅覚系 / ニワトリ胚 / 発生 / 免疫組織化学
Research Abstract

発達中のニワトリ胚の嗅覚-前脳系では、LHRHニューロンが嗅神経に沿って脳内へ移動しているが、この領域にはその他にソマトスタチン陽性細胞と陽性線維が一過性に発現する。ソマトスタチンの発現部位と発現時期の特徴からソマトスタチンおよびソマトスタチン神経要素がLHRHニューロンの移動に関与する可能性と、ソマトスタチン陽性細胞が脳のニューロンとしてつけ加わる嗅板由来細胞群である2つの可能性が考えられた。孵卵2.5-3.5日にかけてカルボシアニン系蛍光色素であるDiIの結晶を嗅板上皮に付着させ、4-5日後の孵卵7.5日に、脳内に分布したDiI標識細胞におけるソマトスタチンの発現を蛍光二重染色で調べた。DiI標識細胞はLHRHニューロンの移動経路である前脳内側部表層から中隔付近にかけて多く発現していた。ソマトスタチン陽性を示すDiI標識細胞は、数は少ないながらも、前脳内側部表層に伸長中のソマトスタチン線維の近傍、前脳実質内および中隔・視索前野近辺に観察された。この結果から、嗅板由来のソマトスタチン陽性細胞がLHRHニューロンと同様に嗅神経に沿って脳内へ移動し、脳のニューロンとしてつけ加わっていくことが明らかとなった。標識細胞の追跡は成体まで調べていないので、嗅板由来ソマトスタチン陽性細胞の最終運命については、はっきりしない。一方、液性因子としてのソマトスタチンとLHRHニューロンの移動との関わりを探るために、ラット成体脳組織のソマトスタチン枯渇剤として知られているシステアミンを3.5日胚の嗅覚部に直接投与し、24時間後に組織を観察した。しかしながら、嗅神経の発達およびLHRHニューロンの移動に影響は見られなかった。システアミン投与量およびcyclo(ソマトスタチン拮抗剤)の投与を検討中である。

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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