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1998 Fiscal Year Annual Research Report

小脳片葉の機能モジュールにおける情報処理機構

Research Project

Project/Area Number 08680885
Research InstitutionYAMANASHI MEDICAL UNIVERSITY

Principal Investigator

佐藤 悠  山梨医科大学, 医学部, 教授 (60111746)

Keywords小脳 / 眼球運動 / 視運動反射 / 運動制御 / 神経生理学
Research Abstract

小脳片葉middle zoneのプルキンエ細胞の即時的単純スパイク発火頻度と視運動眼球運動との相関を慢性覚醒ネコにおいて調べた。視運動眼球運動はランダムドット視覚パターン移動刺激を一方向に一秒逆方向に一秒行ない解発した。急速相が無い試行のみを選択した。水平方向刺激で複雑スパイク発火頻度が変調され垂直方向では変調されない66コの細胞を同定した。単純スパイク活動も水平方向選択性を示し、記録と同側方向で発火頻度が増加した。66コのうちよく反応した47コにおいて眼球運動の位置、速度、加速度情報から発火頻度を重回帰した。残差検定によりモデルが適当と判定された41コのうち、決定係数0.7以上であった30コにおいて平均時間遅れは11ミリ秒、加速度係数は0.076spikes/s per deg/s^2,速度係数は5.19spikes/s per deg/s,位置係数は-2.89spikes/s per deg,バイアス35.3spikes/sであった。速度成分はすべての視運動相で優位であった。加速度成分は方向変化相で優位であった。変数増加法によりそれぞれの成分の回帰への貢献の有意性を調べた結果、三型が分類された。速度位置加速度型(n=19)はすべての成分が有意、速度位置型(n=9)は速度と位置の成分が有意、速度加速度型(n=2)は速度と加速度の成分が有意であった。5deg/sの刺激速度での回帰係数を用いて10,20,40deg/sの刺激速度での単純スパイク発火頻度が回帰され、モデルの一般性が示された。ネコ小脳middle-zoneの単純スパイクの即時的発火頻度において眼球運動の速度、加速度情報がコードされ、これが水平視運動眼球運動における粘性、慣性力の制御に関与すると結論された。位置情報は運動の弾性を制御するには不適当と思われる。

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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