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1996 Fiscal Year Annual Research Report

コリン作動性シナプスにおける可塑性発現メカニズムと新たな可塑性の概念の構築

Research Project

Project/Area Number 08680892
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research Institution佐賀医科大学

Principal Investigator

白さき 哲哉  佐賀医科大学, 医学部, 助手 (30264047)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 久場 健司  名古屋大学, 医学部, 教授 (60080561)
Keywordsシナプス可塑性 / 末梢神経 / ニコチン性アセチルコリン / 微小シナプス後電位 / パッチクランプ
Research Abstract

本研究の目的は末梢自律神経節細胞における中期シナフス増強現象のメカニズムの解明を通して、シナプス可塑性の全体像の把握と中枢神経系におけるその特殊性の解明に寄与することにある。本年度は培養ラット上頚神経節細胞にて膜電位固定下に微小シナプス後電流(MEPSC)を記録し、その振幅の増強とニコチン性アセチルコリン(nACh)電流の増強の相関を詳しく調べた。MEPSCの前後に測定したnACh電流の増強とMEPSCの増大はよく相関しており、MEPSCとnACh電流の増大は20分以上持続した。さらに、ほとんど応答を惹起しない濃度のAChを1分間に渡り投与すると、約20秒後から内向き電流が惹起されはじめ、時間とともに増大した。このような現象は未だ発見されておらず、しかも投与終了1分後に600ミリ秒間のAChのテスト刺激を行うと、nACh電流の増強は維持されておらず、1分間のインターバルでテスト刺激を繰り返すと、nACh電流の振幅は時間とともに減少した。その時間経過も前述のMEPSC増強のそれとよく一致していた。このことから、上頸神経節細胞におけるMEPSC増強はシナプス後性に惹起され、そのメカニズムは従来知られているものとは根本的に異なると思われる。しかしながら、培養に使用する血清等のロットが変わった時点から、この極めて興味深い現象が記録できなくなり、現在再現性を確かめている。再現性が得られれば逆に何がそのような感作現象を引き起こしていたかを解明する手がかりが得られであろうと期待している。

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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