1996 Fiscal Year Annual Research Report
異文化適応を促進する異文化間ソーシャル・スキル獲得に関する臨床社会心理学的研究
Project/Area Number |
08710097
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
田中 共子 広島大学, 留学生センター, 助手 (40227153)
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Keywords | 異文化適応 / 異文化間ソーシャル・スキル / ソーシャル・スキル学習 / ソーシャル・サポート・ネットワーク / 留学生 / ソーシャル・スキル / ゲストーホスト / 学生チューター |
Research Abstract |
従来の臨床心理学領域で行われるソーシャル・スキル訓練を、異文化間ソーシャル・スキルの学習に適用し、セッションを開発するための基礎的研究を行った。 教育場面における実施を想定し、効果的なソーシャル・スキル学習プログラムを構成するために、まず認知レベル、行動レベル、相互作用の3レベルにおけるソーシャル・スキル獲得の効果を確認した。 日本の大学に在籍する外国人留学生を対象に、適応とソーシャル・サポート・ネットワーク形成およびソーシャル・スキルの実施についての質問紙調査を行った。この結果から異文化適応促進モデルを構成すると、ソーシャル・スキル獲得から認知・行動・相互作用の変質を経て、異文化適応が促進されるという構造が見いだされた。 また、ゲスト側のソーシャル・スキル実施に対するホスト側の認知と対人関係の進展に関する評定を比較した。留学生と接触の機会のあった日本人学生チューターを対象に、ソーシャル・スキル実施の要求水準を評定する質問紙調査を実施した。加えて面接調査を行い、実施されたソーシャル・スキルとその効果を明らかにした。 これらにより、ソーシャル・スキル実施による相互作用の変化について、ホスト側からの検討を加えた結果、ソーシャル・スキルの実施は、相互の対人関係の原因認知を変化させ、ソーシャル・サポート・ネットワークを拡大・充実させていくことが示唆された。
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[Publications] T.Tanaka,J.Takai,T.Kohyama,T.Fujihara and H.Minami: "Effects of Social Networks on cross-cultural Adjustment" Japanese Psychological Research. 39 (1). 12-14 (1997)