1996 Fiscal Year Annual Research Report
大学におけるパフォーマンス教育の総合的カリキュラムの開発研究
Project/Area Number |
08710319
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
大川 道代 茨城大学, 教育学部, 講師 (70272101)
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Keywords | パフォーマンス・スタディーズ / オーラル・コミュニケーション / 自己表現 / オーラル・インタープリテーション / ストーリーテリング |
Research Abstract |
学生が素晴らしい個性や独創性を内包していても、それを世界に向かって的確に表現しなければ、社会で成功することはできない。この事実を背景として、大学生の自己表現能力を助長する、パフォーマンス教育の総合的カリキュラムの開発研究を行なった。また、大学英語教育の枠組みに留まらず、他教科や関連分野とパフォーマンス教育の接点を追求した。具体的には、以下の通りである。 1.国内外から文献リスト、シラバス、および授業風景やパフォーマンス発表ビデオを収集し、自らのパフォーマンス教育のカリキュラムやシラバスを作成した。入手に際しては、主にインターネットを利用して、大川道代が代表を努める大学英語教育学会オーラルコミュニケーション研究会会員、及び米国スピーチコミュニケーション学会パフォーマンス・スタディーズ部局所属会員と交渉した。 2.大川道代が茨城大学で担当した「英語コミュニケーション」と「日本語パブリック・スピーキング」の授業風景や学生のパフォーマンス発表をビデオ撮影した。その分析結果を、茨城大学教育学部国語教育講座助教授橋浦洋志氏と共に、平成8年11月2日第16回茨城国語教育学会において発表した。 3.大川の授業ビデオを米国に発送し、以下のパフォーマンス学者と電子メールによって意見交換を行なった。Dr.Margaret Pryately(St.Cloud State Univ.),Dr.Nathan Stucky(Southern Illinois Univ.),Dr.Linda Park-Fuller(Southwest Missouri State Univ.),Dr.Anita Rich(Eastern Michigan Univ.) 4.パフォーマンス専門家であるDr.Marc Rich(Southwest Missouri State Univ.)から専門的知識の供与を受けパフォーマンス・ワークショップを5回主催し、全国の大学表現教育に寄与した。
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[Publications] 大川道代・立山利治・長澤邦紘: "スピーチ・コミュニケーション教育の意義と展開(その1)-オーラル・コミュニケーションCをどう扱うか-" 茨城大学教育学部紀要(教育科学). 45. 171-191 (1996)
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[Publications] 大川道代・三熊祥文・立山利治: "オーラルコミュニケーションC指導の理論と実際" 第35回大学英語教育学会全国大会要綱. 313-316 (1996)
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[Publications] 大川道代・橋浦洋志: "音声言語教育の意義と展望-国語教育と英語教育の接点をめぐって-" 茨城の国語教育. 6(印刷中).