1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08710374
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Research Institution | Baiko Jogakuin Junior College |
Principal Investigator |
有元 光彦 梅光女学院大学短期大学部, その他部局等, 講師 (90232074)
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Keywords | 方言規則地図 / 動詞活用形 / 方言差 / 生成音韻論 |
Research Abstract |
今回の研究の成果は、以下の三点である。 (1)新しい枠組みでの記述 生成音韻論的な方法論を利用することによって、従来の方言学には見られなかった、方言の詳細な記述を行った。具体的には、奄美方言の規則動詞の活用形を対象とし、それらを単なる表形式の記述としてではなく、語彙項目と規則群の記述という、より明示的な形で表した。 (2)「方言差とは何か」に対する解答と方言規則地図の提唱 (1)の結果、特に規則群の比較を行っていくと、あるいくつかの方言どうしが同じパターンを成すことが判明した。これは、一見別々の振る舞いをする方言がグループを成すということに繋がっている。そして、次には、これらのグル-ピングが地理的な分布と関連しているのではないかと予測できる。最終的には、単語の音声形の分布をプロットした「言語地図」と同じ方法論を採り、規則群の分布をプロットした「方言規則地図」を書くことができるという可能性を提唱した。 (3)研究成果報告書の公表 以上の研究成果を盛り込んだ研究成果報告書『奄美方言の規則動詞活用形における方言差の研究』『琉球諸方言の動詞活用形の研究』を作成した。
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