1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08740064
|
Research Institution | 九州芸術工科大学 |
Principal Investigator |
角 俊雄 九州芸術工科大学, 芸術工学部, 助教授 (50258513)
|
Keywords | 代数的K_-理論 / 有限性障害 / 同変理論 |
Research Abstract |
有限支配された空間が、有限CW複体のホモトピー型を持つかどうかを定める障害類が代数的K_<0->群に値をもつが、代数的K_<0->群を計算するために重要な元を実現する空間がないかを考察した。空間Xの有限性障害は、基本群の作用に強く依存していて、普遍被覆空間X^^〜の同変π_1(X)-空間としての有限性と関係している。さらに、分類写像X→Bπ_1(X)は、代数的K_<0->群の同形写像を誘導する。よって、分類空間Bπ_1(X)の有限性障害が、代数的K_<0->群を制御しているのではないかと考えられる。しかし、この有限性障害が代数的K_<0->群の元となるためには、分類空間が有限支配されなければならない。空間が有限支配されるかどうかは、次の2条件 (a)各次元、有限個のセルをもつCW複体のホモトピー型をもつ。 (b)有限次元CW複体のホモトピー型をもつ。 を確かめることでわかる。一般に、分類空間BGが条件(b)を満たすためには、群のコホモロジー理論から、Gが離散群で、ねじれ元を持つことはできない。群Gのコホモロジー次元が有限ならば、分類空間BGは、条件(b)を満たす。このとき、Gが有限表示をもてば、(a)も満たすことが示せ、BGは有限支配されることがわかった。 現在まで、有限支配されているが、有限CW複体のホモトピー型をもたない空間BG=K(G,1)は見つかっていない。さらに、Gがねじれ元を持たなければK^^〜_0(ZG)=0であるというW._<C->.Hsiangの予想を正当性を裏づける例が構成されている。その予想に関して、K(G,1)が有限CW複体のホモトピー型をもつという仮定のもとで考察した。
|