1996 Fiscal Year Annual Research Report
明石大橋の開通が阪神・四国間のトラック輸送に及ぼす影響
Project/Area Number |
08750660
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Research Institution | Hiroshima National College of Maritime Technology |
Principal Investigator |
岡山 正人 広島商船高等専門学校, 流通情報工学科, 助教授 (70194412)
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Keywords | 経路選択 / 意識構造分析 |
Research Abstract |
本研究では、1998年に開通が予定されている明石大橋の開通が阪神・四国間のトラック輸送に及ぼす影響について分析を行った。具体的には、1994年12月に阪神・四国のトラック事業所を対象に行われたアンケート調査結果をもとにして次のような分析結果を得た。 1.阪神・四国間のトラック輸送の実態と現行ルートの選択要因 阪神・四国間のトラック輸送の実態および現行ルートの利用理由などについて分析を試みた。この際特に、明石大橋と同様な連絡橋の事例として瀬戸大橋に着目した分析を行った。この結果、瀬戸大橋では「生鮮食料品」など緊急度の高い貨物が輸送されていること、「木材」などはフェリーを利用される傾向が強いこと、さらには、フェリーには「船中で運転手が休憩できる」といったメリットがあることなどを示した。 2.明石大橋開通によるトラック事業所の経営環境変化に対する意識構造 「共分散構造分析」を用いることで、トラック事業所の経営環境変化に関する意識構造モデルを構築した。この結果、明石大橋開通により「派生的な需要」の増加や、「物流サービスへの要求度」が増すなどといった経営環境変化が起きることを示した。またこうした経営環境変化が明石大橋の利用意向に影響を与えることもわかった。 3.トラックによる明石大橋の選択要因 明石大橋の選択要因を分析したところ、所要時間や輸送コストが大きな要因となっていた。特に、明石大橋の料金は5,500円を境にその利用率に大きな違いが見られることや、現行のルートによっても、料金による利用率の違いが見られることがわかった。一方、「船中で運転手が休める」などフェリー輸送特有の利点により、今後もフェリーを利用するとする事業所があることも確かめられた。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 岡山正人.小谷通泰.中下光治: "トラック事業所の経営環境変化と明石大橋の利用に関する意識構造分析" 交通工学研究発表会論文報告集. 第16回. 237-240 (1996)
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[Publications] 岡山正人.小谷通泰.中下光治: "トラック事業所の明石大橋の利用意識構造に関する一考察" 土木学会第51回年次学術講演会講演概要集 第4部. 846-847 (1996)
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[Publications] 岡山正人.小谷通泰.中下光治: "トラック事業所による明石大橋の利用要因に関する分析" 土木計画学研究講演集. No.19(2). 661-664 (1996)
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[Publications] Hideo Yamanaka.Michiyasu Odani.Masato Okayama: "Analysis of Truck Operators' Attitude to Use of a New Honshu-Shikoku Bridge in Japan" Hongkong Society for Transportation Studies Conference Proceedings. No.1. 202-212 (1996)