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1996 Fiscal Year Annual Research Report

魚貝類のアレルゲンの性状解明

Research Project

Project/Area Number 08760198
Research Institution東京水産大学

Principal Investigator

嶋倉 邦嘉  東京水産大学, 水産学部, 助手 (10226201)

Keywordsアレルゲン / パルブアルブミン / トロポミオシン / 食物アレルギー
Research Abstract

1.数種の魚類筋肉のPBS抽出液を加熱後,得られた魚アレルギー患者血清を用いてELISAを行った。そのうち最も強い反応を示したマアジの抽出液をゲルろ過(Sephadex G-75),逆相HPLC(TSKgel ODS-120T)に順次供し,SDS-PAGEで分子量12kDaに単一バンドを与える主要アレルゲンTraj Iを精製した。Traj IはMALDI-TOFMSによって分子量は11,462,IEFによって等電点は4.3と測定された。またTraj Iのアミノ酸組成分析結果ではAla,Asx,Lys,Glyに富み,Hisを欠いている点で,タラ類の主要アレルゲンであるパルブアルブミンと酷似していた。さらに,抗パルブアルブミン抗体との反応性からも,Traj Iはマアジのパルブアルブミンであると同定した。現在,このアレルゲンのIgE結合部位の解析を進めている。
2.ホッコクアカエビ筋肉のPBS抽出液を加熱し,ゲルろ過(Sephacryl S-200),イオン交換FPLC(Mono Q),および逆相HPLC(TSKgel ODS-120T)に順次供してアレルゲンを精製した。このアレルゲンはSDS-PAGEで分子量10kDa前後であり,すでに数種の甲殻類の主要アレルゲンとして報告例のあるトロポミオシンとは異なる新奇なアレルゲンと考えられた。今後さらにこの諸性状を解明する予定である。
3.ズワイガニ筋肉のPBS抽出液を加熱し,ゲルろ過(Sephacryl S-200),等電点沈殿(ph4.7),逆相HPLC(TSKgel Phenyl-5PW RP)によりアレルゲンを精製した。SDS-PAGEに供したところ,分子量約30kDaと測定され,これはトロポミオシンと推定された。現在その諸性状を解明中である。

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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