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1996 Fiscal Year Annual Research Report

アンドロゲン受容体によるアシルCoA脱水素酵素活性発現の調節機構の解析

Research Project

Project/Area Number 08770080
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

内島 泰信  東京大学, 医学部, 助手 (90272426)

Keywordsアンドロゲン / アンドロゲン受容体 / 転写調節 / 分枝鎖脂肪酸 / アシルCoA脱水素酵素 / イソバレリルCoA脱水素酵素
Research Abstract

ゴールデンハムスターのハーダー腺の主要脂質である1-alkyl-2,3-diacylglycerol(ADG)の組成には顕著な雌雄差が見られる。そこで、雌及び去勢した雄のゴールデンハムスターにテストステロンを投与し、ハーダー腺の脂質をTLCにより分析したところ、ADGの組成が雌型から雄型に変化するのが観察された。GLC分析の結果、テストステロン投与により雌及び去勢した雄の腺ではADGを構成する分枝鎖脂肪酸が減少していくことが明らかとなり、分枝鎖脂肪酸の生合成のプライマーの生成に関与するisovaleryl-CoA dehydorgenase(IVD)がテストステロンにより調節されている可能性が示された。そこで、テストステロンを投与したハムスターのハーダー腺のIVD活性を測定したところ、活性は経時的かつテストステロンの濃度依存的に誘導されることが明らかになった。また、ゴールデンハムスターのハーダー腺からRNAを調製し、RT-PCR法によりIVD遺伝子のクローニングを行い、cDNAを得た。これはラットのものと比較して塩基配列で90%、アミノ酸配列で93%の相同性を有していた。このcDNAをプローブとして用い、ハーダー腺より調製したRNAのノザンブロツト分析を行ったところ、IVDmRNAはテストステロン投与により誘導されることが明らかとなった。以上から、ゴールデンハムスターのハーダー腺で見られる脂質組成の雌雄差はIVD活性がアンドロゲンにより遺伝子レベルで調節された結果であると示された。

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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