1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08770528
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Research Institution | Kawasaki Medical School |
Principal Investigator |
森田 浩一 川崎医科大学, 医学部, 助手 (20210172)
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Keywords | α交感神経 / slosh現象 / 心筋虚血 / 心内膜側心筋血流 / 心内膜側細動脈 |
Research Abstract |
【得られた結果】交感神経α受容体遮断により、収縮期逆流(SR)は増大し拡張期順流(DF)に対するSRの割合(slosh率=SR/DF)は増大し、slosh現象の増大が認められた。心筋血流量は、α受容体遮断後に心拍数140,220bpmにおいて全心筋血流量は増加したが、心内膜側心筋血流の低下傾向が認められた。頻拍時(心拍数250bpm)においては、α受容体遮断を行うことにより全心筋血流量は低下し、心内膜側心筋血流の低下が認められた。心外膜側細動脈の拍動性は、α受容体遮断により増大した(前:3.6±1.9%,後:8.2±4.8%,p<0.01)。 【総括】α交感神経刺激はslosh現象に対して抑制効果を示し、心内膜側心筋潅流に利することが示され、この効果は頻拍時により著明となることが示された。α受容体遮断時には心外膜側細動脈の拍動の増加が認められ、slosh現象の増加を支持する結果となった。以上より、α交感神経刺激は冠動脈細動脈のトーンを保つことにより心内膜側心筋潅流に有利に作用することが示唆された。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 平松 修: "血流と微小血管可視化による交感神経の受容体を介する血管収縮の心筋内膜側心筋潅流に利する機序の解析" 医用電子と生体工学. 34・特別号. 187 (1996)
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[Publications] Koichi Morita: "Comparison of myocardial ^<123>I-labeled fatty acid,15-Lp-iodophenyl L3R,S-matlyl-pentadecanoic acid (BMIPP)uptuke and left'vertricularfunction in hypertraphic caudiouyoputhy" Kawasaki Medical Journal. 22. 71-79 (1996)