1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08770544
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
土岐 力 弘前大学, 医学部, 助手 (50195731)
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Keywords | small maf / mafK / mafG |
Research Abstract |
【本研究の背景】組織特異的転写因子NF-E2は、巨核球と赤芽球の分化・成熟に、重要な働きをしている。その小サブユニットであるsmall maf原癌遺伝子ファミリーは、ロイシンジッパー・DNA結合タンパクをコードしているが、ヒトのホモログについては遺伝子構造が明らかになっていない。 【本研究の目的】ヒトのsmall maf転写因子をコードする遺伝子の単離と構造決定および、遺伝子座を決定すること。 【研究によって得られた知見・成果】 [1.ヒトsmall maf転写因子群の遺伝子の単離] まず、ヒトmafKおよびmafGのcDNAを単離した。これをもとに、PCR用プライマーをデザインし、P1ファージ・ヒト遺伝子ライブラリーをPCR法でスクリーニングし、mafKおよびmafGの遺伝子を単離することができた。 mafK、mafGともにORFは第二・三エクソンに存在し、非翻訳領域のみからなる第一エクソンは第二エクソンより、mafKで約8kb,mafGで約4.5kb上流に存在することを明らかにした。 [2.ヒトsmall maf転写因子群の遺伝子座の決定] 得られた遺伝子をプローブとして、FISH法にて、mafKは第7番染色体短腕に、mafGは17番染色体長腕に存在することを明らかにした。 [3.各small maf転写因子のプロモーターの解析] 赤芽球系および巨核球系の分化に伴って、mafKのプロモーターの活性化が認められた。プロモーターの構造との関係は、現在検索中である。
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