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1996 Fiscal Year Annual Research Report

日本人における常染色体優性遺伝型嚢胞腎の遺伝子異常の解析

Research Project

Project/Area Number 08770897
Research InstitutionTokyo Women's Medical University

Principal Investigator

望月 俊雄  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (00277120)

Keywords嚢胞腎 / 変異 / PCR / SCCP
Research Abstract

【目的】常染色体優性遺伝子形式の嚢胞腎(ADPKD)は遺伝性腎疾患の中でも最も頻度の高い疾患で、1994年にその責任遺伝子PKD1が同定された。また、もう一つの原因遺伝子PKD2も、研究者によって遺伝子構造が決定され報告した(Science 272,1339-1342)。その後、遺伝子変異が発表されているが、本邦ではまだ報告例がなく、臨床上PKDと診断されている症例で遺伝子異常の検索を行った。【方法】当院および関連施設でのPKDと診断された72症例を対象とした。PKDの診断は家族歴、腹部超音波エコー、CTscanなどによった。患者血液よりgenomic DNAを抽出し、PKD1遺伝子に特有なprimerを作製し、PCR法およびSingle-Strand Conformational Polymorphism(SSCP)法にて特定領域の変異の検出をおこなった。変異が検出された場合、PCR産物を直接シークエンスした。
【結果】現在、1症例でPCR法にてexon 40に61塩基の欠失を認めた。これまでの報告例には同様のものは認められていない。家系調査においても嚢胞腎を発症している兄、姪に同様の変異が認められた。またSSCP法ではexon41に変異を同定し、家系調査中である。【考察】本邦におけるPKD症例の遺伝子異常を同定した。今後は、症例および遺伝子異常の情報の集積を継続していく予定である。

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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