1996 Fiscal Year Annual Research Report
In vivo組織インピーダンス測定による線維柱帯機能検査
Project/Area Number |
08771493
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Research Institution | Kochi Medical School |
Principal Investigator |
渡邊 牧夫 高知医科大学, 医学部, 助手 (00220921)
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Keywords | 開放隅角緑内障 / インピーダンス / 誘電挙動 / loss tangent / 白色家兎 |
Research Abstract |
緑内障は,開放隅角型と閉塞隅角型に大別される.臨床的には前者の方が発生頻度が高く,その原因は主として,線維柱帯と呼ばれる網目状組織の眼房水排出機能の低下とされる.本研究では,開放隅角緑内障の本質とも言える,線維柱帯の房水排出機能を,眼球外からin vivoで非侵襲的に捉えることを目的として,HP社インピーダンス・アナライザ(4194A)を用いて,10kHzから100MHzにわたる家兎提出眼球前眼部の誘電挙動を観察した.線維柱帯の誘電挙動は,外径0.9mmの超小型同心円状表面電極を用いることにより,角膜輪部から約0.5mm強膜側で観察可能であり,loss tangent表示することにより,線維柱帯の複雑な微細構造を反映してloss tangentのピーク値の低下として現れた.また,誘電測定時に眼圧を5,15,40mmHgと変化させると、いずれの眼圧においても,やはり線維柱帯の直上で,loss tangentのピーク値が最低となった.また,眼圧の上昇にともない,線維柱帯の誘電分散現象は,よりブロードとなり,loss tangentピーク値は,有意に低下した. 以上のように,眼圧に無関係に角膜輪部から0.5mm強膜側の直上で,線維柱帯の誘電挙動が観察可能であり,線維柱帯の房水の流出を増加させると,さらなる分散現象のブロード化を認めたことから,本法により観察可能な線維柱帯の誘電挙動は,その微細構造のみでなく,房水排出機能をも反映している可能性が考えられた.
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