1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08771525
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
今村 裕 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (20276215)
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Keywords | 遺伝性眼疾患 / 網膜特異的遺伝子 |
Research Abstract |
われわれは、遺伝性網膜視神経疾患の原因遺伝子を同定するため、これまでサブトラクティブハイブリダイセーションを改良した新しい方法を用いて、ヒト網膜に優先的に発現する新規遺伝子の単離を試みてきた。今回単離された新規遺伝子群の解析を行なったところ、ヒト網膜に特異的に発現する遺伝子RAO(retina-specific amine oxidase)の同定に至った。RAO cDNAは2187bpからなるオープンリーディングフレームを有し,729アミノ酸からなる蛋白質をコードしていた。この蛋白は銅依存性アミンオキシダーゼ(E.C.1.4.3.6)ときわめて高いホモロジーを有し、バクテリアからほ乳類にいたる種で共通している活性ドメイン(Asn-Tyr-Asp-Tyr)を持っていた。ノーザンブロット解析の結果,RAOはヒト成人組織21種および胎児組織5種の中でヒト網膜にのみ特異的な発現を認めた。対応するBACクローンを用いた蛍光in situ hybridizationの結果,RAO遺伝子はヒト染色体17q21にマッピングされた(Imamura,et al.,Genomics.in press)。RAO遺伝子は4個のエキソンから構成され,各エキソンの長さおよびエキソン・イントロン結合部の位置はヒト腎臓ジアミンオキシダーゼと極めて類似していた。さらにわれわれはRAOに対するアンチセンスRNAプローブを作成し,マウス網膜に対して,in situ hybridizationを施行したところ,RAO mRNAは神経節細胞層に存在することが明らかとなった。
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Research Products
(1 results)