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1996 Fiscal Year Annual Research Report

ヒト顎下腺細胞におけるアポトーシスシグナルとMAPキナーゼシグナルの解析

Research Project

Project/Area Number 08771611
Research InstitutionThe University of Tokushima

Principal Investigator

三輪 佳宏  徳島大学, 歯学部, 助手 (70263845)

Keywordsアポトーシス / 浸透圧ストレス / システインプロテアーゼ / 1型単純ヘルペスウイルス
Research Abstract

浸透圧ストレスによるアポトーシスの分子機構をより詳細に解析するために、まず、浸透圧ストレスに、より感受性の高いHSG細胞亜株、HSG-OC2細胞を分離した。この細胞は、0.8Mソルビトールを含む培地中では12時間で80%が細胞死を起こし、その際、アポトーシスに特徴的な形態学的変化を示した。この死細胞より低分子量DNAを回収しアガロースゲル電気泳動にて解析した結果、ヌクレオソーム単位の繰り返しに相当する、ラダー状の断片化DNAが検出され、断片化の進行は浸透圧依存的であった。またこの断片化は、アポトーシス過程において活性化されるDNaseを阻害する効果があると考えられている亜鉛イオンにより、著しく阻害された。
次に、多くのアポトーシスにおいて、関与が示唆されている蛋白質分解酵素の関与について、検索を行った。セリンプロテアーゼ阻害剤であるTLCK、および、CPP32に対するペプチド阻害剤、Ac-DEVD-CHOはアポトーシス様のDNA断片化を効果的に阻害した。一方、ICEに対するペプチド阻害剤、Ac-YVAD-CHOは、阻害効果を示さず、以上のことより浸透圧ストレスの場合には、CPP32は関与するが、ICEは関与しないことが予想された。このことを更に検証するために、細胞内のCPP32およびICEの変化をイムノブロットにより解析したところ、浸透圧ストレス処理により、CPP32のプロエンザイムは2時間以内に活性型に変換されたが、ICEは4時間目までプロエンザイムのままであった。したがって、CPP32は浸透圧ストレスによるアポトーシス誘導において制御的役割を果たしているが、Fasの場合とは異なり、ICEは関与していないことが示唆された。
更に、以上のような浸透圧ストレスによるアポトーシスは、1型単純ヘルペスウイルスをあらかじめ感染させることによって抑制されることも見い出した。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 1)Koyama,H.A.and Miwa,Y.: "Supperssion of apoptotic DNA fragmentation in herpes simplex virus type 1-infected cells" Journal of Virology. Vol.71. 2567-2571 (1997)

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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