1996 Fiscal Year Annual Research Report
自己硬化型アパタイトG-5表面における歯周組織再生に関する実験的研究
Project/Area Number |
08771908
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Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
川口 浩司 鶴見大学, 歯学部, 助手 (50277951)
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Keywords | 自己硬化型アパタイト / α型リン酸三カルシウム / 新生セメント質 / 歯周組織再生 |
Research Abstract |
我々は、自己硬化型アパタイトG-5の生体親和性および骨補填材、逆根管充填材の有用性について、基礎的臨床的に検討し有用な結果を得ている。特に、G-5を逆根管充填材として応用した結果、従来の逆根管充填材と比べて生体親和性が非常に優れ、セメント質の形成により生物学的な根尖の閉鎖を示すきわめて有効な材料であることが示された。 今回、歯頸部根面象牙質充填材の有用性および歯頸部歯周組織の回復状態を検索した。 逆根管充填材としてG-5を応用した実験結果と同様に、12週目の群においては、切除段端のセメント質から連続してG-5に密着するように新生セメント質の形成が認められ、また、歯槽骨切除段端から歯冠側に向かい、わずかではあったが、歯槽骨の増生が認められた。 現在、臨床において、歯周病によって吸収された歯槽骨は、炎症が消退しても骨増生がみられることがないのが現状であるが、今後、今回用いた自己硬化型アパタイトG-5と、生体親和性に優れた膜を用いるGTR法との併用により、さらに骨の増生をはかりたいと望む。
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