1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08780052
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
篠原 稔 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助手 (70241213)
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Keywords | 筋音図 / 筋活動 / エルゴメーター / 筋電図 |
Research Abstract |
【目的】反復的かつ動的な筋活動中の発揮パワー、筋音図平均振幅値、筋電図平均振幅の関係を明らかにすることによって、動的な筋活動における筋の機械的活動の評価に筋音図を用いる利用可能性について検討した。さらに、動的筋活動での筋音図に含まれるノイズ成分についての検討も行った。 【方法】健常男性9名が自転車エルゴメータ駆動による最大漸増負荷運動を行った。電磁ブレーキ式自転車エルゴメータの負荷を1分間に20Wづつステップ状に増加させ、被検者はペダル回転速度60回転/分になるようにピッチ音に合わせた。被験者右脚の外側広筋上皮膚表面より表面筋電図、筋音図を得、各負荷での後半6回転分のデータより、筋音図平均振幅、筋電図平均振幅を分析した。 【結果と考察】疲労困憊にいたるまでの運動時間と発揮パワーは、13.3【plus-minus】1.6分、276.7【plus-minus】34.7Wであった。筋電図平均振幅と負荷の関係では、高い負荷において直線的な関係が失われたが、筋音図平均振幅値と負荷の関係では、各被検者においてすべての負荷範囲で直線的な関係であり(r=0.868〜0.995)、被検者全員の筋電図平均振幅の平均値と負荷の間には極めて高い直線関係が認められた(r=0.995)。また、検者によって回転されたペダルの上に被検者の足を載せておいたときの被検者の筋音図平均振幅は、負荷による影響を受けなかった。以上より、自転車駆動のような動的な筋活動においても外側広筋の筋音図が取得可能であり、ノイズ成分の影響も少なく、また、筋音図平均振幅が発揮パワーと直線的な関係にあることから、筋の機械的活動を反映することが示
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