1996 Fiscal Year Annual Research Report
高精細CG画像を利用したネットワーク上での遠隔協調作業型デザインシステムの開発
Project/Area Number |
08780394
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
安田 孝美 名古屋大学, 情報文化学部, 助教授 (60183977)
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Keywords | コンピュータ・グラフィックス / 表面粗さ / 遠隔デザイン |
Research Abstract |
本研究では微細な表面形状測定値に基づく高精細CG画像を複数のユーザが共有し、各々が自由に遠隔操作することの可能な次世代製品デザインシステムの開発を行った。具体的な研究実績の概要を以下に示す。 (1)表面微細構造の測定法の確立 人工大理石に対してCGによるモデル化に最も適する物体表面の特徴量を求め、表面の粗さの異なる試料の表面データの測定を行った。 (2)実測値に基づく高精細CG画像生成アルゴリズムの開発 表面の微細の測定値を基に微妙な材質を表現するためのCG描画アルゴリズムを考察した。 (3)描画パラメータおよびCG画像の転送実験 一般に、表面粗さを測定する装置とCG画像を生成する装置は地理的に離れていると考えられるため、測定データとそれに対応するCGアルゴリズムで用いられる各種パラメータ、および描画されたCG画像をネットワーク上で送受信するための基本的手法を確立した。 (4)協調作業型デザイン・システムの構築 上記(1)〜(3)の基礎実験を踏まえて、実際に複数のオペレータによる遠隔協調作業による製品デザインのための諸機能の開発を行う。具体的には、描画パラメータを変更するための諸操作をネットワーク接続された遠隔のコンピュータ上から実行する機能の開発を行った。
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