1996 Fiscal Year Annual Research Report
進化分子工学を用いたアミノ基転移酵素の基質特異性の変換
Project/Area Number |
08780601
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
矢野 貴人 大阪医科大学, 医学部, 講師 (40239827)
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Keywords | 進化分子工学 / 人工進化 / タンパク質工学 / アミノ基転移酵素 / アミノトランスフェラーゼ / 構造機能相関 |
Research Abstract |
1.進化分子工学を用いて、D-アミノ酸アミノ基転移酵素の基質特異性を分枝鎖L-アミノ酸に変換するために、信頼性の高いスクリーニングの系を確立した。 (1)分枝鎖L-アミノ酸アミノ基転移酵素遺伝子(ilvE)欠損大腸菌株の作製:相同組換えによるknock out法により、大腸菌染色体上のilvE遺伝子のN-末端側から90%をカナマイシン耐性遺伝子に置き換えた菌株を作製した。この菌株は、分枝鎖アミノ酸に対して予想通りの栄養要求性を示した。 (2)変異遺伝子ライブラリー発現のためのベクターの作製:タンパク発現量の異なる種々のベクターを作製した。これを、スクリーニングの各ステップで適宜用いる。 (3)栄養要求性選択培地の条件を確立した。 2.同じ目的の研究対象としてL-アスパラギン酸アミノ基転移酵素を新たに加え、そのための発現ベクターを作製した。スクリーニングのための菌株、選択培地の条件は上と同じものを用いる。 3.上記の系を用いて、スクリーニングを行っている。
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