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1996 Fiscal Year Annual Research Report

咬合異常が咀嚼における下顎頭の運動に及ぼす影響について

Research Project

Project/Area Number 08835012
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Section時限
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

東 和生  大阪大学, 歯学部, 助手 (70252690)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 丸山 剛郎  大阪大学, 歯学部, 教授 (20028757)
Keywords咬合 / 咀嚼 / 下顎頭
Research Abstract

近年、疼痛・雑音・開口制限を3大徴候とする、いわゆる顎関節症の発症が増加している。この原因として、若年者の軟食傾向による顎の成長・発育不全が考えられている。すなわち、顎と歯の大きさの不釣り合いによる歯列不正により咬合異常が生じて下顎の運動障害が起こり、顎関節に為害作用を及ぼしていることが考えられる。これまでの本講座の研究により、咬合異常が咀嚼における下顎切歯点の運動に及ぼす影響は明からになってきている。しかしながら、顎関節症の発症メカニズムを解明する為には、顎関節内にある下顎頭の運動も把握する必要がある。
はじめに下顎頭点における限界運動時の運動パターンを知ることを目的として、顎関節、咀嚼筋に自覚的、他覚的に異常を認めない個性正常咬合を有する被験者20名の限界運動を測定し、定性的に分析した。その結果、下顎切歯点が正常運動パターンを示す時、下顎頭点も正常運動パターンを示す者と、下顎頭点は異常運動パターンを示す者が認められた。逆に下顎頭点が正常運動パターンを示す時、下顎切歯点では異常運動パターンを示す者も認められた。以上より下顎切歯点の運動パターンに対応した下顎頭点の運動パターンが存在することが示唆された。
今後は、これまでに明らかにされていなかった異常咀嚼運動時の下顎頭運動を分析する。すなわち、咬合と咀嚼という形態と機能との関係を明らかにする。咬合異常を有する者の異常咀嚼運動時には、正常咀嚼運動とは異なった下顎運動をしていることが予想される。この異常な下顎頭運動が顎関節円板の転位や変形を惹起すると考えられる。したがって、下顎頭運動を分析することにより、咬合異常が顎関節に及ぼす為害作用のメカニズムを解明する上で有益な示唆が得られると考えられる。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 岩崎正一郎: "顎口腔機能異常診断における咀嚼運動パターンの異常性の段階的客観評価に関する研究" 日本補綴歯科学会雑誌. 40巻96回特別号. 108- (1996)

  • [Publications] 松本吉生: "咀嚼運動の3平面表示パターンにおける咀嚼筋活動の対応に関する臨床的研究" 日本補綴歯科学会雑誌. 40巻95回特別号. 158- (1996)

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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