1996 Fiscal Year Annual Research Report
大脳基底核の刺激が咀嚼筋トーヌスを亢進させるメカニズムの解析
Project/Area Number |
08835018
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Section | 時限 |
Research Institution | Kyushu Dental College |
Principal Investigator |
天野 仁一朗 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (60076015)
|
Keywords | 大脳基底核 / 顎筋トーヌス / 微小刺激 / ラット |
Research Abstract |
頚髄を切断した成熟SDラットにおいて、Bregma付近の大脳皮質を露出後、ガラス被覆エルジロイ微小電極を大脳基底核内に降ろしてゆき、99μm毎に連続微小刺激(持続0.2ms,40μA,333Hzの40発パルス)を2.5秒おきに与え、刺激に同期した咀嚼筋EMG活動を誘発する部位を探索した。特徴的な部位には電極に直流通電してFe-markingを施し、実験後刺激部位を組織学的に固定した。同一ラットにおいて、Bregmaを基準に吻尾および内外方向に0.5mm間隔でmappingを行った結果、Bregmaの後方0.3〜3.3mm、外側2.5〜3.5mmの範囲内のほぼ同じ深さに顎筋活動誘発部位が多数見いだされた。誘発される顎筋活動の性質および組織学的同定から、これらの部位は線条体、淡蒼球、脚内核、内包の四つに分かれた。
|
Research Products
(6 results)
-
[Publications] 河岸重則: "アセチルコリン蓄積による運動ニューロンのHRP遂行性軸索輸送" 九州歯会誌. 50・4. 702- (1996)
-
[Publications] 潘宗祐: "電気刺激に応答する歯髄支配の三叉神経中脳略核一次ニューロン" 九州歯会誌. 50・4. 726- (1996)
-
[Publications] 天野仁一朗: "ネコ三叉神経中脳略核から記録した歯髄一次ニューロン" Neurosci.Res.Suppl.20. S217- (1996)
-
[Publications] 河岸重則: "Acetylcholinesterase阻害によるラット咬筋運動ニューロン" Neurosci.Res.Supple.20. S87- (1996)
-
[Publications] 河岸重則: "ラットの咬筋および舌下神経運動ニューロンのHRP遂行" 九州歯会誌. 50・6. 971-975 (1996)
-
[Publications] 吉野賢一: "視覚誘導性顎運動課題における運動前野の役割" 霊長類研究所年報. 26. 98- (1996)