1996 Fiscal Year Annual Research Report
理工系留学生の科学技術論文作成支援ソフト開発のための基礎研究
Project/Area Number |
08837003
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Section | 時限 |
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
西村 よしみ 筑波大学, 文芸・言語学系, 助教授 (40208228)
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Keywords | 科学技術論文作成 / 推敲過程 / プロトコルデータ / 論型 |
Research Abstract |
1.推敲過程のプロトコルデータ収集 博士論文の概要を日本語で作成する留学生の推敲過程を思考外言法によりプロトコルデータを収集した。留学生の博士論文は英語で書くが,概要や要約は日本語での記述が義務づけられている。被験者となった留学生は芸術学研究科でアラブ建築装飾模様を計算機を使って3G化するというテーマであった。被験者は,最初英文で要約を書き,次に英語から日本語への翻訳ソフトを使って推敲するという手続きを自ら選んだ。しかし,翻訳ソフトが不完全なためと被験者自身の日本語力の不足のため途中で,日本人チュータに翻訳を依頼した。したがって,この過程ではプロトコルデータを収集することができなかった。次に,概要を日本語で作成し,これは,筆者が援助し,翻訳過程のプロトコルデータを集めることができた。現在,プロトコルデータを分析中である。 2.ロボット研究室での指導教官の論文指導資料収集 ロボット工学の研究室の指導教官の許可を得て,日本人大学院学生(20人)と留学生(2人)の研究レポート報告集を光学式文字読みとり装置で電子化を行った。その報告集に記されている論型(文型のような文単位の表現形式ではなく,論理的な記述において文レベルを越えた表現意図を表す型式)の抽出を行った。
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