理工系留学生の科学技術論文作成支援ソフト開発のための基礎研究

1997 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 08837003
• Research Category: Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
• Research Institution: University of Tsukuba
• Principal Investigator: 西村 よしみ 筑波大学, 文芸・言語学系, 助教授 (40208228)
• Keywords: 理工系の論文 / 論型 / プロトコルデータ

Research Abstract

(1)平成8年度に,入力した理工系外国人留学生の要旨及び論文のデータを論型別にラベル付けし,分類を行った。ラベルは以下のものである。1)全体の構成に関するもの2)例文の提示3)議論することの提示4)議論のはじめ方5)議論の流れ6)議論の転換7)議論の展開8)まとめ9)考察の述べ方10)結論の述べ方
(2)指導教官の留学生の論文指導の方法を面接調査した。
(3)留学生の論文産出時のプロトコルデータを収集し,分類を行った。
理工系の場合,本文は英語での記述でいいが,要旨や概要は日本語で提出することが義務づけられている。その場合,英語の翻訳ソフトを使ったり,英文のキ-センテンスを自分で翻訳し,その後チューターや指導教官に見てもらうことが多い。多くの場合,英文の語順を日本語の語順に並び替え,また専門辞書から専門語彙を調べて当てはめるという方法や,基本的日本語の構文の中に専門語彙を最初は英語で,その後日本語訳を当てはめるという方法をとっている。その場合,日本語の骨格となる論型が参照されると論文作成時に,役に立つということが明らかになった。