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1997 Fiscal Year Annual Research Report

数学学習におけるコミュニケーションの役割に関する調査・実験研究

Research Project

Project/Area Number 08837013
Research InstitutionYamaguchi University

Principal Investigator

関口 靖広  山口大学, 教育学部, 助教授 (40236089)

Keywordsコミュニケーション / ディスコース / 数学教育 / 論証指導 / 数学的証明 / 認知モデル / メタファー
Research Abstract

本研究は、現行の中学校数学における学習指導を、近年の教育研究及び認知心理学研究におけるコミュニケーションに関する成果をもとに再検討し、これからの情報化社会に対応したものへ改善することを目的とした。数学的能力の発達には、記号や式、数学用語、図、表、グラフ等、数学的表現に関わる数学的ディスコースの習得が重要に関わっており、生徒はそれらを今日の情報化社会において表現、伝達および探究の道具として自在に駆使できるようになることが求められている。前年度は、数学学習におけるコミュニケーションの実態を把握するために、様々なタイプの中学校数学の授業を観察するケーススタディを行った。
平成9年度は、前年度に得た知見に基づき、数学学習において効果的なコミュニケーションを促進する方法の開発を行った。まず、数学的ディスコースの中でも重要な「数学的証明」について、G.レイコフの認知モデル理論をもとに日本と米国の学校の教科書における論証指導を比較分析した。米国の教科書の証明には「モジュール」構造が、日本の証明には有機的構造が見られること、および両国の教科書に「旅」メタファーが共通していることが見い出された。そして、より豊かなコミュニケーションを育成する見地から新たなモデルの必要性を検討した。それに基づき、中学2年生の図形の論証の単元において実際の教室で現職教師とともに教授実験を行い、コミュニケーションを豊かにするための教材および指導法を開発した。これは、論証を問題解決活動として生徒に理解させるために、論証を「冒険の旅」というメタファーを利用して導入するものである。同時に、これは教師の用意したプリントをもとに生徒一人一人が自分の学習ファイルを作り、それを表現活動や探究活動に活用しながら学習を進めていくという方法をとるものである。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 関口靖広: "Models for understanding proof" 日本数学教育学会第30回数学教育論文発表会論文集. 567-572 (1997)

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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