1997 Fiscal Year Annual Research Report
統語構造と談話構造のインターフェイス構築のための理論的研究
Project/Area Number |
08837014
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
稲田 俊明 九州大学, 文学部, 教授 (80108258)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村尾 治彦 熊本県立大学, 文学部, 講師 (50263992)
有田 節子 (田中 節子) 愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (70263994)
田窪 行則 九州大学, 文学部, 教授 (10154957)
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Keywords | イベント構造 / 談話構造 / 語彙意味論 / インターフェイス |
Research Abstract |
本研究課題の統語構造と談話構造のインターフェース構築において重要な役割を果たすイベント構造に関する文献の収集及びリスト化に関する作業が進み、最終段階にきており、来年度の初めには完成する予定である。それと並行して、語彙意味論、論理意味論、認知意味論各分野ごとの主要文献の解題についても、着々と進みつつあり、これについても、来年度前半には終わる予定である。ただし、基礎資料作成の作業が一部遅れており、特に、朝鮮語については、大幅に遅れている。来年度は急ピッチで進めなければならない。 各担当者の個別の研究については、稲田は、生成文法における統語部門とイベント構造とのインターフェイスに関する基礎研究に基づきJackendoffの研究などを統合したモデルを検討した。田窪は、談話構造における呼称、終助詞などの機能に関する研究を進展させ統語構造との関係のモデル化を検討した。村尾は、イベント構造そのものの動機付けを,Langacker,Croft等の事態認知モデルを統合したものによって行い、統語構造、語彙概念構造、認知構造の有機的な関連付けを進めている。有田は、現象レベルの研究として、日英語の条件文のプロトタイプ論の観点からの研究、日本語の談話構造と提題形式の関係についての研究を進めている。 来年度は以上の各担当者の研究成果をつきあわせ、ミニモデルの作成を本格的に行う予定である。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 稲田俊明: "Complement Selection and Inversion in Embedded Clauses" Studies in English Linguistics(記念論集). 今西と共著. 345-377 (1997)
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[Publications] 田窪行則: "Disconrse Management in terms of Mental Spaces" Journal of Pragmatics(金水と共著). 28・6. 741-758 (1998)
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[Publications] 有田(中田)節子: "On the Function of the Japanese Particles wa" Japanese/Korean Linguistics(CSLI). Vol.6. 661-676 (1997)
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[Publications] 村尾 治彦: "イベント構造と事態認知モデル" 熊本県立大学文学部紀要. 4.2(予定). (1998)
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[Publications] 稲田俊明: "「生成文法」(言語の科学第6巻、中島、外池、福井と共著)" 岩波書店, 234 (1998)
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[Publications] 田窪行則: "「応答詞・感動詞の談話的機能」pp.257-279" くろしお出版, 310 (1997)