1996 Fiscal Year Annual Research Report
加齢に伴う免疫能低下の環境・遺伝的統御と老化病態発症及び寿命との関連について
Project/Area Number |
08838011
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Section | 時限 |
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
細野 正道 京都大学, 胸部疾患研究所, 助教授 (90107433)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
樋口 京一 京都大学, 胸部疾患研究所, 講師 (20173156)
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Keywords | 加齢と免疫 / 免疫と環境要因 / 免疫ストレスと老化 / アミロイドーシスと免疫 |
Research Abstract |
平成8年度研究実施計画に基づいて研究を進めてきた. (1)飼育環境がSAMマウスの免疫能及び老化病態発症に及ぼす影響:通常環境下SAMの抗体産生能が低いことは重ねて報告してきたが,これが遺伝的(先天的)に固定されたものであるのか或いはバクテリア侵襲などの"免疫ストレス"の結果(あるいは連動)であるのかは重要な課題である.SPF環境下でのSAMマウスの応答は正常値であったことから後者といえる.また,このマウスを通常環境に移行して1ヶ月後では正常応答で,5ヶ月後には低応答を示したことから,SAMの低応答能が単なる細菌感染の急性変化では無く,長期に亘って生理状態に"刻印"されたものといえる.これが,授乳によって"刻印"されたものではないことは既に報告した.また、老化病態の一つである老化アミロイドーシスはSPF環境下で著しく軽減され,個体全体の老化度評点も有意に軽減された. (2)免疫能低下に関わる遺伝子(群)の特定:B10.BRとの交雑実験から関連遺伝子の一つは第7染色体動原体方向,Gpi-1に近いことを報告したが,より動原体に近い内因性ウイルスAkv-1プローブで解析したところ,関連遺伝子はAkv-1か或いはこれと接近している断定された.マイクロサテライト法による更なる追究は,残念乍SAM,B10.BRマウス間でAkv-1近傍を特定できるマーカーが見つからず,達成されていない. (3)免疫能の低下と老化病態との関連について:SAMとB10.BRとの交雑マウスを作成し,2ヶ月齢時での免疫能を調べつつ進行中である.
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[Publications] M.HOSONO: "Termination by early deletion of Vβ8^+ T cells of aged mice in response to staphylococcal enterotoxin B" Mechensims of Ageing and Development. 87. 99-114 (1996)
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[Publications] M.HOSONO: "Immune abnormality in relation to nonimmune disease in SAM mice" Experimental Gerontology. 32(1). 001-015 (1997)