1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08871020
|
Research Institution | Aichi University |
Principal Investigator |
樋口 義治 愛知大学, 教養部, 教授 (00131128)
|
Keywords | 飲食行動 / 中国人 / 都市 / 農村 |
Research Abstract |
飲食行動の心理・社会的分析を行うのが本研究の目的である。 そのため、本年度は、まず飲食行動について全般的な資料の収集を行った。そして、その結果をもととして、中国人に対するアンケート調査を実施した。アンケート調査の対象は、北京市を中心とする都市の住民と四川省の住民で北京市に出稼ぎにきている農民であった。また、都市内の工場労働者についても調査の対象とした。 その結果、 1.家での食事の回数については、日に3回が多いが2回の人もいる。特に農村においては2回が多く、旧来の風習を残しているといえる。0回というのは、質問を実家におけるという意味にとったようであり、寮などの食事を含めなかったからである。 2.1日の内で中心となる(豪勢な)食事については、1日のうちで中心となる食事は夕食であるが昼食も多い。食住近接に近い北京の学生はむしろ昼食を主としているようである。日本においてはほとんどが夕食を主としている点を考えれば、この昼食を主とする数字は多いといえよう。 3.家での食事のときの座りかたは、ほとんど家族の場合は一緒に座って食事をする。 4.家族が1つのテーブルに座って食事をする時の座り方は、自由に座る家と決まっている家の数は相半ばしている。 5.家に来客があった場合の食事のやり方については、農村の女性たちは、男性女性が別々に座ることが多い。しかし、都市ではほとんどが客と家族が一緒に座るといえる。
|