1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08871041
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
松本 彰 新潟大学, 人文学部, 教授 (50165875)
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Keywords | 鍵盤楽器 / オルガン / チェンバロ / ピアノ / クラヴィコード |
Research Abstract |
本年度の研究計画は、1)3年計画の最終年度として「鍵盤楽器の社会史」についての方法論の研究、及び、2)ピアノを中心とする研究、であった。具体的には、次のようなことを行った。【1】4月7日、新潟にてベルギーの鍵盤楽器製作者J・トゥルネイ氏、演奏家綿谷優子氏によるレクチャーコンサートを企画、実施した。東京での同氏を招いての研究会にも参加。【2】『歴史評論』5月号(577号)に「ドイツ市民音楽の成立とクラヴィコード」 (40-53頁)を発表。チェンバロからピアノへという時代におけるクラヴィコードの持つ意味を社会史的に問題にした。【3】10月4日、新潟オルガン研究会 パイプオルガン講座 第13回として、巻町カーブドッチにて、コンサートを企画、「オルガンと『音楽の場=空間』」について講演、オルガン演奏を行う。【4】12月4日、新潟市民芸術文化会館にて、日本建築学会建築計画委員会劇場・ホール小委員会主催のシンポジウムのための資料集『音楽空間研究 音楽文化を育てる場』に「『音楽の場』-その歴史と現在」を執筆(90-93頁)。シンポジウムに参加。【5】1999年1月、、『建築ジャーナル』933号(1月号)に「地方の時代、文化の時代?」を執筆。【6】2月、新潟市教育委員会主催にいがた市民大学の1999年度講座のコーディネートを委嘱され、企画・立案を行う。この講座は、1999年9月より、「音楽の社会史-〈音楽の場〉と楽器について考える」をテーマに、特に後半はゼミナール形式で、「鍵盤楽器の社会史」について行う。そこではこれまでの本研究の成果を生かし、さらに発展させたい。
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