1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08874127
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Research Institution | Jissen Women's University |
Principal Investigator |
山崎 和彦 実践女子大学, 生活科学部, 助教授 (00145161)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯塚 幸子 実践女子大学, 生活科学部, 教授 (40052617)
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Keywords | レーザー・ドップラー法 / 皮膚血流量 / 皮膚温 |
Research Abstract |
レーザー・ドップラー法による皮膚血流量測定値の諸特性について検討した。先ず測定用治具を試作した。これは1mmずつプローブをずらすためのものである。1箇所における測定時間は15秒とした。なお1V=10ml/100g/分として以下単位はVで表す。 実験1では成人女子5名を被験者として、身体各部位の皮膚血流量を測定した。末梢部と非末梢部では皮膚血流量分布は明らかに異なり、例えば手指部では0.2〜3.9V、前腕部では0.05〜03Vであった。さらに中指掌側部における末節部と中節部を比較すると、前者の方が分布において高値を示した。 実験2では成人女子5名を被験者とした。ここでは各自において皮膚血流量値の高い点(H点:4.0V以上)及び低い点(L点:2.9V以下)を先ず定め、皮膚温との関連について観察した。H点とL点における皮膚血流量は共に皮膚温と正の相関関係にあるものの、回帰式における傾きが有意に異なることが判明した。 以上より、レーザー・ドップラー方式では部位による違いの影響が大きく、またH及びLの各点においては温度依存性が異なることから、測定点の選択における重要性が示唆された。
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