1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08875058
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
石井 彰三 東京工業大学, 工学部, 教授 (40016655)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
劉 源興 東京工業大学, 工学部, 教務職員 (40242284)
井深 真治 東京工業大学, 工学部, 助手 (70262277)
安岡 康一 東京工業大学, 工学部, 助教授 (00272675)
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Keywords | ディスプレイ / 非線形波動 / ソリトン / 高速高電圧パルス / 電子ビーム / サイリスタ |
Research Abstract |
二次元ディスプレイには他種類の方式が提案、実用化されている。そのなかで放電を利用する方式は高輝度、大面積化に適していると思われるが、高電圧を制御する駆動回路が要求されるので、従来にない回路方式の可能性がある。本研究は高速サイリスタと非線形線路を組み合わせて発生させたリソトンを、二次元上の任意の位置で衝突させて生じる高速高電圧パルスにより発光現象を誘起し表示動作を実現しようとするものである。提案する方法は高速で大電力のパルスを効率よく発生できるので、高輝度大面積ディスプレイへの可能性を有する。今年度は、伝送線路系において非線形波動が衝突したとき、どのような回路特性をもつかを、実験的に調べた。まず、二つの非線形伝送線路の出力端を接続して、二つのソリトンを正面衝突させた場合、出力電圧は二倍以上となり、パルス幅の短縮効果がみられることが明らかとなった。パルス幅が短く、同極性で二倍以上の電圧変化が得られるので、放電発光を駆動するのに適していることが実証できた。次に、高速で立上がる電圧パルスとなるので紫外領域の発光についても検討した。さらに、電子ビームを制御する方式への可能性を調べるため、誘電体表面からの電子放出についても検討し、ビーム電流値の大きな電子の発生を得た。ソリトンの正面衝突による方法は非線形線路中のコンデンサの耐電圧への要求が厳しくなることが判明した。この問題を解決するため非線形線路の出力端をパルス的に直列接続する方法を検討し、その有効性を明らかにした。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Kouiti Yasuoka: "UV light excited by the feroelectric electron emission in N^2 gas." IEEE Conference on Electrical Insulation and Dielectric Phenomena. vol.1. 228-228 (1996)
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[Publications] 安岡康一: "強誘電体陰極からの放出電子による紫外光発生" 第13回強誘電体応用会議. 30-F-3. 79-79 (1996)
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[Publications] 安岡康一: "強誘電体からの放出電子による紫外光発生" 第11回光源物質とその応用研究会. 1-4 (1996)
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[Publications] 三宅賢稔: "強誘電体からの電子放出と紫外光源への応用" 電気学会研究会資料. ED-96-107. 39-46 (1996)