1996 Fiscal Year Annual Research Report
新しい多入力スイッチングレギュレータを用いた高性能な太陽光発電システムの開発
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08875060
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
松尾 博文 長崎大学, 工学部, 教授 (50101382)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒川 不二雄 長崎大学, 工学部, 助教授 (20140808)
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Keywords | 多入力スイッチングレギュレータ / DC-DCコンバータ / 太陽光発電システム / 高力率 / 入力電流高調波成分抑制 / リアクトル結合方式 / 低歪率 / 出力リプル抑制 |
Research Abstract |
1.エネルギー入力源として太陽電池,商用交流を整流,平滑した直流電源およびバッテリを想定し,3入力スイッチングレギュレータの構築を行うために,まず,2入力スイッチングレギュレータの特性を解析した。この場合,2入力スイッチングレギュレータとしては,リアクトルによる結合方式とトランスによる結合方式が考えられる。そこで,この2つの方式の回路について詳細な解析を行い,回路を製作した。そして,静特性および動特性を明らかにした。また,リアクトルの励磁インダクタンスやトランスの漏れインダクタンスが特性に及ぼす影響を確かめた。 2.商用交流電源と太陽光発電システムを連結する場合,入力力率および入力電流の高調波歪の発生が問題となる。そこで,提案している多入力スイッチングレギュレータを用いて,入力力率と入力電流の高調波成分を抑制すると同時に出力電圧のリプルを低減する回路方式を新たに提案した。そして,回路を構築し,動作特性を調べた結果,0.99の高力率,9.2%の低い入力電流歪率,80mVの比較的低い低周波出力リプルが得られることが分かった。今後は理論解析を行い,回路の最適化について検討する予定である。また,1および2の成果を元に3入力スイッチングレギュレータの設計法の確立を図りたい。
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