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1997 Fiscal Year Annual Research Report

感性が運動決定に与える影響に関する研究

Research Project

Project/Area Number 08875086
Research InstitutionWaseda University

Principal Investigator

菅野 重樹  早稲田大学, 理工学部, 助教授 (00187634)

Keywords感性 / バイオリン演奏 / 音色表現語
Research Abstract

本研究は,バイオリン演奏を例にとって,感性を考慮した運動決定のモデルを構築することを目的としている.本年度は,感性情報である音色表現語から,運動のパラメータであるボ-イング3要素(弓圧,弓速,サウンディングポイント)を自動的に決定するアルゴリズムを構築し,そのアルゴリズムを用いて,本研究で開発したボ-イング装置によるバイオリン演奏を目指した.
まず,バイオリンA線開放弦の一音に対するアンケートを行った.バイオリン音は,本研究で開発したボ-イング装置を用いて取得した.ボ-イング装置により,ボ-イング3要素を3段階ずつに設定し,合計27個の音を取得し,これらの音についてアンケートを実施した.アンケートでは「明るい」「暗い」などのような,25対50個の音色表現語を用意し,25人の被験者に,全ての音について,それぞれの音色対について7段階で評価してもらった.アンケート結果に対して因子分析を行った結果,「質的」「迫力」「触感」「空間」「美的」の5個の因子が有効であることがわかった.
次に,以上の結果を用いて,音色表現語からボ-イング3要素を決定するアルゴリズムを構築した.まず,上述の5個の因子を軸とする5次元の因子空間を考えた.そして,アンケートで用いた50個の音色表現語を,5個の因子に対する因子負荷量を基に,その因子空間におけるベクトル(音色表現語ベクトル)として表現した.また,取得した27個の音サンプルも,各因子に対する因子得点を有しており,同じ因子空間上にベクトル(ボ-イングベクトル)で示すことが可能である.
この,2つのベクトルを用いて,アルゴリズムを構成した.まず,複数の音色表現語が指定された場合,その音色表現語ベクトルを合成する.そして,そのベクトルが示す点の近傍に位置するボ-イングベクトルを選択することとした.これにより,音色表現語を演奏パラメータに変換することができる.本アルゴリズムは,複数の音色表現語が指定された場合でも,それぞれの音色表現語ベクトルを新規に音色表現語や音を追加する場合でも,その音色表現語や音の各因子に対する因子負荷量を測定すればよく,新規に音色表現語や演奏パラメータのデータを追加することが容易である.
さらに,本アルゴリズムを用いて,実際にボ-イング装置による演奏を行った.

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] Koji SHIBUYA, Shigeki SUGANO: "HUMAN MOTION PLANNING IN VIOLIN PLATING USING KANSEI" Proceedings of the 1997 IEEE International Conference on Systems Man and Cybernetics. 2638-2643 (1997)

  • [Publications] Koji SHIBUYA, Shigeki SUGANO, et al.: "The Planning of Violin Playing Robot with KANSEI Information -Algorithm to Decide Bowing Parameters from Timbre Information-" Proceedings of the 6th IEEE International Workshop on Robot And Human Communication. 230-235 (1997)

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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